今年上半期に偽ブランド品など知的財産権の侵害によって輸入を差し止められた件数が1万8000件を超え、9年ぶりに過去最多を更新しました。

 財務省によりますと、全国の税関で今年上半期に知的財産権の侵害を理由に輸入が差し止められた件数は1万8153件で、前の年より16%増えました。

 2年前の法改正で、個人で使用する場合でも海外の事業者から輸入したものが商標権などを侵害していれば取り締まりの対象となったことなどが件数増加の背景にあるとみられます。

 中国からが最も多く、全体の8割以上を占め、ベトナムやマレーシアも増えています。

 品目は高級ブランドなどを模倣した洋服が3割以上で、バッグ類が2割となっています。