東京電力は先月、準備作業段階で中断していた福島第一原発のデブリ取り出しについて、10日午前7時20分に正式に開始したと発表しました。

 東京電力は福島第一原子力発電所・2号機の「燃料デブリ」の試験的取り出しについて、先月22日にデブリをつかむ装置を送り込むパイプの順番の間違いに気付き、準備作業を中断していました。

 東京電力は10日午前6時半に準備作業を始め、午前7時20分にデブリをつかむ装置が格納容器の外側の隔離弁に達したことから、正式にデブリ取り出しを開始したと発表しました。

 東京電力は、2週間後を目標にデブリを回収したい考えです。

 燃料デブリの取り出しは装置の改良などで延期が繰り返され、およそ3年遅れています。