イスラム教シーア派組織「ヒズボラ」を標的とした通信機器の爆発が相次いだ中東レバノンでイスラエル軍の空爆があり、12人が死亡しました。ヒズボラの幹部を標的にしたとみられています。

 中東のメディアによりますと、首都ベイルートの南部でイスラエル軍の空爆があり、これまでに12人が死亡、子どもを含む66人がけがをしたということです。

 標的はヒズボラの軍事作戦部門の責任者とされるイブラヒム・アキル氏で、他の幹部10人と共に殺害されたとしています。

 アキル氏は1983年にベイルートのアメリカ大使館が爆破され63人が死亡した事件などを指揮したとし、アメリカが特別指定国際テロリストに指定していました。

 ヒズボラを巡っては、メンバーが使うポケベル型の通信機器などが相次いで爆発し、多数の死傷者が出たばかりです。