宮城県と福島県を結ぶ阿武隈急行について、沿線自治体である宮城県の角田市議会が存続を強く求める決議を全会一致で可決しました。

 阿武隈急行は、人口減少や地震の被害などにより一部区間の運休が長引いたことで利用客が減少し、累積赤字が2023年度末時点で約14億3000万円に膨らんでいます。

 赤字が続く阿武隈急行に対して沿線自治体で対応が分かれていますが、角田市議会では存続を求める決議案が全会一致で可決されました。

 決議では、鉄道の廃止で地域が衰退すると指摘し道路や水道と一緒の重要なインフラとしていて、市民と沿線自治体住民の生活に必要不可欠と存続を強く求めています。

 黒須貫角田市長「心強い決議をいただいたと思っている。これをしっかりと背に受け、今後の宮城県3市町、そして宮城県との協議に臨んでいきたいと思っている」

 黒須市長は10月にも予定される宮城県と柴田町、丸森町との協議で、阿武隈急行の赤字を補填するための補助金の増額を受け入れる考えです。