航空会社3社が仙台と香港を結ぶ定期便を12月以降、相次いで就航します。3社で計週11往復の運行を維持するためには、日本から海外に出ていくアウトバウンド対策の強化が必要となりそうです。
仙台と香港を結ぶ定期便を運航するのはグレーターベイ航空、香港航空、香港エクスプレスの3社で、12月7日から順次運行を開始します。3社で計週11往復の運行です。
七十七リサーチ&コンサルティングの田口庸友首席エコノミストは、直行便の就航が宮城県経済に与える効果は非常に大きいと分析しています。
七十七リサーチ&コンサルティング田口庸友首席「タイの直行便が就航した時に3カ月間で前年の2.6倍タイからのインバウンドで宮城県の宿泊が増えたということがあります。やはり直行便の威力は絶大だと。11便の搭乗率50%、宮城県の宿泊率半分くらいと仮定するとだいたい2万1000人程度年間で増えて、金額的には11億円の観光消費額が推計されると、そういう効果があると思います」
インバウンドによる恩恵の一方で、路線を維持するためには日本から海外に旅行するアウトバウンド対策の強化が鍵を握ります。
七十七リサーチ&コンサルティング田口庸友首席エコノミスト「アウトバウンドが少ないと直行便が維持できなくりインバウンドにも影響を及ぼすということなので、アウトバウンドの底上げが喫緊の課題だと思います」 「レジャーや観光のみならず、ビジネスや教育旅行も含めた異次元のアウトバウンド政策といったものを講じていく必要があるのかなと思います」