■10月でも富士登山“強行”なぜ続出?

 10月にもかかわらず、富士登山を“強行”する人の姿が次々と。直撃取材しました。

 富士山が閉山してから約1カ月。3日に富士吉田口の5合目を訪れると、通行止めのバリケードから次々と人の姿が。

 3日、富士山山頂の最低気温は1.7℃。強い風と濃霧が広がるなか、5合目にも多くの観光客が。

 毎年10月下旬になると、富士山周辺では真っ赤な紅葉を楽しむことができます。富士山とモミジの共演を見られるのは、この時期だけです。

 3日は富士山が全く見えない状況でしたが…。

大阪から来た親子 「(悪天候で)こういう形になって残念」 「高齢者連れて来ているので、とにかく5合目まで来て、富士山の空気だけ吸って帰ろうと」

 すでに閉山しているため、訪れることができるのは5合目まで。

 富士山の山頂に登ることができる期間が約3カ月と短いのは閉山後、最低気温が極度に下がり、山岳遭難のリスクも高まるためです。

中国から来た人 「(Q.登山道が閉まっているのは知っていた?)あっちの道は閉まっていないわ」

 さらに、下山してきたと思われる下山者に声を掛けると…。

外国人登山者 「ノーサンキュー」

 わずか1時間半の間に約20人がバリケードを越えて下山してきました。

フランスから来た人 「(Q.登山道、閉まっていない?)閉まっていない。そこから、この辺まで登ってやめた。雨が降っていて寒かったから」 「(Q.なぜ山道が開いていない今、来た?)今、お休みで来ているから、それだけです」

 強行登山の他にも問題が出ています。山梨側から登る際に任意の協力金を払う人が減り、集まった額は去年より4000万円ほど少なくなりました。