日本海でカニ漁船が座礁。中には人が。
■カニ漁船“座礁”救助した隊員語る
荒波に揉まれているのはカニ漁船です。岩場に乗り上げ、船の後部は海面下に沈んでします。一体、何が起きていたのか…。
美保航空基地機動救難士 宮川寿樹さん 「(船の)前方に9人が集まった状態。寒さと恐怖で震えていた」
沈み掛けた船の後部を波が洗っています。岩場に乗り上げ、なすすべもなく揺れている船首部分。甲板にはカラフルな箱が散乱しています。座礁したカニ漁船です。
座礁の一報が入ったのは3日午前0時すぎ。船には日本人7人とインドネシア人2人の船員が乗っていました。現場で救助にあたった隊員は…。
美保航空基地機動救難士 宮川寿樹さん 「船の中は漁獲物を入れるカニ籠や船の照明もすべて波で壊されていた。船が(岩に)打ち付けられることで船体が破損して分解が起きたり、浸水による沈没や傾斜が増大して船が倒れるリスクが考えられた」
映像は乗組員たちを船から近くの岩場に移動させ、そこからヘリでつり上げる準備をしている様子です。
美保航空基地機動救難士 宮川寿樹さん 「下で赤いヘルメットを被っている隊員が私。右から2番目」
9人の乗組員はいずれも意識はあり、命に別状はないということです。