24日昼前、宮城県川崎町の国営みちのく杜の湖畔公園でクマが目撃され、一部のエリアを臨時閉園としました。午前中には川崎町の河川敷でもクマ4頭が目撃されていて、宮城県は冬眠を前に行動が活発化する恐れがあるとして注意を呼び掛けています。

 坪谷歩香記者「4頭のクマは道路を走行中の車から目撃されました。橋の下を流れる川の中州にたたずんでいたということです」

 警察によりますと目撃されたクマは1頭が成獣、3頭が幼獣で親子とみられています。
けが人や農作物への被害はありませんでした。

 目撃された現場近くの学校では、一部の児童が一斉下校を行ったり保護者が迎えに来たりする対応が取られました。

 昼前には、川崎町の国営みちのく杜の湖畔公園でもクマ1頭が目撃されました。
 トレッキングなど散策を行う里山エリアで目撃されたことから、エリアにいた来場者1人を避難させた後に臨時閉園としました。25日以降も安全が確認されるまで閉園を継続します。

 遊具などがあるメイン会場の南エリアとキャンプ場やパークゴルフ場などがある北エリアは、巡回を強化したりクマよけの爆竹を使ったりしながら25日以降も営業を続けるということです。

 みちのく公園管理センター企画運営課和光拓係長「スタッフも含めクマと出会わないように注意していきたいですし、来園者の方には絶対に安全に利用していただきたいと思っていますので、今後も注視していきたいと思ってます」

 宮城県によりますと、クマは冬眠を前に餌を探し求める時期で、行動が活発化する恐れがあるということです。クマの餌になる柿などの果樹を放置しないなど、人里に引き寄せない対策を呼び掛けています。