災害時に発生する災害廃棄物の仮置き場を設置する訓練が、宮城県で初めて行われました。
宮城県と環境省が行った訓練には、東北各地の自治体職員など105人が参加しました。
訓練では、重機が作業できるよう舗装されていない地面に鉄板を敷いた後、6つのチームに分かれて仮置き場を区分けし、品目別に立て看板を設置しました。
住民役の職員が災害廃棄物を搬入すると、参加者たちは分別して指定の場所に置くよう説明していました。
参加者「事前準備しておかないとうまくいかないなと感じました。(被災者は)大変な中で家で整理して持って来られたと思うので、丁寧な対応を心掛けないといけないとなと思いました」
近年各地で設置が進んでいる太陽光パネルについては、感電を防ぐため発電しないようにパネルを裏向きに重ねることなどを確認していました。
宮城県酒井健二廃棄物対策課長「いつ災害が来ても素早い対応ができるようにすることを目指しています。過去に被災した経験のある職員が必ずいるとは限りませんので、毎年こういう訓練を継続するということが大事だと思っています」
宮城県で災害廃棄物の処理計画を策定している自治体は約7割で、県は計画の策定を促進しながら今後も実地訓練を実施していきたいとしています。