東北電力は29日夜、女川原発2号機を再稼働させます。震災で被災した原発の再稼働は全国で初めてです。

 女川原発2号機は、東日本大震災で被災し現在まで運転を停止していますが、東北電力は再稼働へ向け安全対策工事を実施し、10月には原子炉に核燃料を入れる燃料装荷を行っていました。

 東北電力は29日午後6時から午後8時にかけて、核分裂を抑えている制御棒を引き抜いて原子炉を起動させ再稼働させる予定です。

 東北電力によりますと、11月上旬には発電を再開し12月ごろには営業運転を再開する予定だということです。

 東日本大震災で事故を起こした東京電力福島第一原発と同じ沸騰水型原子炉の再稼働は初めてで、被災した原発としても初めてのことです。

 女川原発2号機の再稼働をめぐっては、根強い反対運動が続いています。

 29日、仙台市青葉区の東北電力本店前で、再稼働の中止を求める市民団体による抗議活動が行われました。

 止めて!女川原発!の会臼井典子さん「強引に本当にここまで進めてしまって、本当に憤りを感じております。全ての命をとにかく守りたい、再稼働やめてほしい本当にそれだけです。今回再稼働するのが福島原発と同じ型の原発なんですね。それがもう本当に怖くて」

 抗議活動は、29日午後にも行われる予定だということです。