フランスの最高裁判所は18日、汚職などの罪に問われていたサルコジ元大統領(69)に対して有罪判決を言い渡しました。1年間、電子ブレスレットを装着して監視されます。

 サルコジ元大統領は退任後の2014年、捜査情報を入手するために裁判官に人事の便宜を持ちかけたとして贈賄罪などに問われていました。

 フランスの最高裁にあたる破棄院は今月18日、有罪とした控訴審判決を支持しました。

 禁錮3年のうち2年は執行猶予で、残る1年は刑務所に服役する代わりに自宅で電子ブレスレットを装着して監視されます。

 あらかじめ決められた時刻に自宅にいる必要があり、仕事や住所を変えたり、海外旅行をしたりする場合は事前の許可を得る義務があります。

 サルコジ元大統領は判決後、SNSで「私は完全な潔白を改めて表明する」と投稿し、欧州人権裁判所に人権侵害として申し立てる意向を示しています。

 サルコジ元大統領は2007年の大統領選の際、リビアから資金提供を受けたとされる汚職事件でも来月、裁判が行われる予定です。