ミャンマーで実権を握る軍事政権が4日、独立記念日に合わせ、拘束されている5800人余りを対象に恩赦を与えました。

 最大都市ヤンゴンの刑務所前では解放された人々を乗せたバスが出てくると、集まった家族らから歓声が上がりました。

 ミャンマーの軍事政権は4日、国営テレビを通じて外国人180人を含む受刑者ら5864人に恩赦を与えると発表しました。

 4日の独立記念日に合わせた恩赦で、軍事政権は「国民の心に平和をもたらし、人道を尊重することを目的とする」などとしています。

 2021年の軍事クーデターで拘束された民主化指導者のアウンサンスーチー氏は対象に含まれていません。

 現地の人権団体によりますと、クーデター以降、ミャンマーでは政治犯らおよそ2万8000人が拘束されています。