宮城県の政財界のトップが集まる毎年恒例の新年のつどいが、仙台市青葉区で開催されました。

 仙台市と仙台商工会議所が主催する新年のつどいには、企業や団体から約1000人が出席しました。

 物価の上昇や円安など、私たちの生活が大きく影響を受けた2024年の経済。宮城県を代表する企業のトップに2025年の宮城県経済について見通しを聞きました。

 日本銀行は2024年、大規模な金融緩和策を終え利上げに踏み切りました。七十七銀行の小林英文頭取は、金利ある世界の到来に身構えます。

 七十七銀行小林英文頭取「金利上昇への対応、と書きました。金利は経済の体温計とも言われていますので、だいぶ体温も景気も緩やかに回復してきて、体温も少しずつ上がってくる。預金集めも競争が激しくなってくるということでございますので、調達面、運用面とも金利上昇の環境でしっかり対応していく必要がある」

 アイリスオーヤマの大山健太郎会長は、先が見通せない政治や経済の変化に即座に対応する力が企業に求められると話します。

 アイリスオーヤマ大山健太郎会長「2025年は変化の大きい年だと思っております。我々企業は変化を速やかに感じ取ってチャレンジする、それがまさしく変化をチャンスにするということになるのではないかと思ってます。米中の経済摩擦、なかなか先が読めません。日本の為替の金利の動向もなかなか読めない。この2つが大きな問題になるのではないかなと思ってます」

 2024年、約13年半ぶりに女川原発2号機を再稼働した東北電力の樋口康二郎社長は、電力需要の高まりに期待を寄せています。

 東北電力樋口康二郎社長「横ばいから上昇に向かうと思っております。データーセンター、そして半導体工場の立地が数多く計画されております。電力の消費量は横ばいから相当上向きに増えていくだろうと」

 訪日客数は2024年に過去最多を更新しましたた。仙台国際空港の前田基社長は、今後のインバウンド取り込みの拡大に、更に弾みをつけたい考えです。

 仙台国際空港前田基社長「急上昇の1年、ということです。台北便が3社、1月からは香港便が3社という形になります。こちらの利用、夏場に向けた利用を一生懸命プロモートすることによって、双方の旅客の利用が更に増えていく、そのようなことにしっかり取り組んでいきたい」

 藤崎の藤崎三郎助会長兼社長は、アメリカの大統領が変わることを挙げ日本の経済にどのような変化をもたらすのか先が見通せないと話します。

 藤崎藤崎三郎助会長兼社長「2025年は、変化の年と私は考えております。一番関係の深い国(アメリカ)が大きい変化をきたすということなので、貿易から始まって全ての事に関しては非常に影響が大きく出るだろうというのは予測できるんですね」