全国のデパートで始まった新春恒例の「初売り」は大勢の買い物客でにぎわっています。物価高が続くなか、どのような商品に人気が集まっているのでしょうか。

 百貨店にとっては年間を通じて最も売り上げが高い初売り。1年の消費動向を占う大事な日でもあります。

 1日から営業を続けている、そごう横浜店では売り上げ、客数ともに前年比5%増。特に人気だったのは食品や韓国コスメなどの福袋でした。

 例年は東京へ買い物に出掛ける人が多いそうですが、今年は都内の百貨店が働き方改革の一環として1日の営業をやめているため、地元の客が多く訪れたことが挙げられています。

 一方、3日から初売りをスタートさせた都内の百貨店では、開始6分で完売となった福袋が…。

店員 「ガチャの福袋、完売です!」

 「グルメガチャ福袋」です。1回5000円で回すことができ「肉」「魚」などの食品がランダムで当たります。

 中身は7000円から2万円相当の品が入っているため、年初めの運試しとしても人気です。

店員 「何が当たったかな?」 客 「あ、すき焼きの肉だ!」

 親子は1万3000円相当のすき焼き肉が当たりました。

客 「息子ならやってくれると思っていたんで、連れてきてよかったです」 「(Q.お肉当たってどう?)早くおもちゃを買いに行きたいみたい」

 こちらの客が当たったものは…。

客 「熊本県産のお米5キロ×2」

 1万円相当の米でした。

客 「お米が高くなっているなかで、ワクワク感を味わいながら、お米が当たるってありがたい」

 松屋銀座によりますと、初売りの売り上げは前年比10%増。今年は物価高のなか、節約志向と、欲しいものは高くても厳選して買うというメリハリ消費の傾向がみられるといいます。

 こちらの百貨店も3日が初売り。開店と同時に待ちわびた客がなだれ込んでいきます。

 定番の福袋も人気ですが…。

高島屋 日本橋店 中村卓矢副店長 「お客様にお正月に少しでも、ぜいたくを感じていただける旅行ものや、高島屋日本橋店オリジナルの福袋なども用意しています」

 405万円のクルーズ旅行や300万円のプライベート旅行の福袋なども抽選販売しています。1組2人限定となっている豪華クルーズ旅行の福袋。日本橋店だけで3日、10件の応募がありました。

検討中の客 「今まで頑張って働いてきたご褒美に一発いいかなという感じです。ご褒美で」

 日本橋高島屋の初売りの売り上げは前年比40%増となり、今年は多くの百貨店で前の年を上回る売り上げとなりました。