夜空に謎の“大量の”光の筋が確認されました。

■火球でも衛星でもない…!?

 興奮する人々の声。空飛ぶ何かがこちらへ迫ってきます。

観光客 「クレージーだわ!」

 ゆっくりと頭上を流れていく光に大騒ぎです。

観光客 「何かおかしいぞ!何か起きたんだ!」

 この不思議な光。人々が言うように、流れ星なのでしょうか。流れ星といえば一瞬輝き、あっという間に消えてしまうもの。

 専門家は、今回の光は少し違うと指摘します。

平塚市博物館 天文担当 藤井大地学芸員 「天然の流れ星とは違うんですね。人工衛星とも違いまして…」

 流れ星でもなく人工衛星とも違う。謎の大量の光の筋、その正体は…。

■“大量”光の筋 その正体

 夕焼けに染まる空を流れていく大量の光の筋。流れ星のように、あっという間に消えることはなく、長くゆっくりと移動していきます。

 実はこの日、同じような光は大西洋沿岸の広い範囲で目撃されていました。

 この光の正体は一体。専門家は…。

平塚市博物館 天文担当 藤井大地学芸員 「スターシップというロケットの一部。スペースX社の大型ロケットが落下して光っている様子」

 光が撮影された日、イーロン・マスク氏の宇宙企業「スペースX」はロケットの発射試験を実施。しかし、「予定外の急速な分解が起きた」とし、飛行中に爆発したことを示唆しました。

 専門家は宇宙事業のリスクについても指摘します。

平塚市博物館 天文担当 藤井大地学芸員 「かなり(ロケットが)大きかったので、破片が燃え尽きずに落下して、実際に航空機の航路を変更するだとか対策がなされた」

 アメリカ連邦航空局によりますと、破片の落下による負傷者の報告はないものの、飛行機の遅れが発生。被害は確認中としています。

平塚市博物館 天文担当 藤井大地学芸員 「どんどん宇宙開発のスピードが加速して進展していますから、これまでリスクじゃなかったことが、リスクになるということが起きてくる」

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