第一生命は満期時などに支払われる保険金のうち、そのまま保険会社に預けられている「すえ置金」の利率をこれまでの3倍に引き上げると発表しました。

 第一生命は4月1日以降、現在0.1%となっているすえ置金の利率を0.3%に引き上げます。

 引き上げは2年ぶり、0.3%は約9年ぶりの水準で、大手生命保険では最高水準だとしています

 すえ置金は満期時や死亡時などに支払われる保険金を銀行口座などに移さず、そのまま保険会社に預けられた状態のお金で、保険会社は一定の利率を付けます。

 1000万円のすえ置金の場合、利息はこれまで1年間で1万円でしたが、今回の引き上げで3万円に増えます。

 マイナス金利の解除や追加利上げによって上昇した金利や足元の運用環境を踏まえて判断したということです。

 第一生命のすえ置金は2024年9月末の時点で約5700億円に上ります。