住宅地の道路にバリケードを設置し、住民から通行料を脅し取ろうとした疑いで暴力団幹部の男ら4人が逮捕されました。

■住民に「通行料」要求

 ある日、住宅地の入り口に突如現れたバリケード。数人の男が設置する様子を付近の住民が撮影していました。私道とはいえ、この地区に住んでいる人が利用している生活道路です。

この地区の住人(当時) 「設置しているのを見てさらに怒りが…。とうとうやりやがったなと…。万が一、火事の時、消防車が来てどうやって突破するのか。誰か命を落としたら誰が責任を取るのか…」

 この問題で佐賀市の暴力団幹部・渡邊誠容疑者(55)、田中偉文容疑者(50)ら男4人が逮捕されました。

 2019年10月から約1カ月間、この場所にバリケードを設置し、住人から通行料を脅し取ろうとした組織的恐喝未遂の疑いです。

この地区の住人 「私有地(私道)通るなら通行料と…」

 男らが要求した通行料は車を持つ世帯は月額1万円。持たない世帯は月額3000円。仮に迂回(うかい)しようとすれば、狭い路地を使わざるを得ませんでした。

 警察は渡邊容疑者らの認否を明らかにしていません。

 田中容疑者は去年5月、恐喝の疑いで大阪府警に逮捕されていて、田中容疑者の携帯電話を捜査するなかで長崎県での組織的恐喝未遂事件への関与が明らかになったということです。