インフルエンザの流行が献血にも影響を及ぼしています。宮城県赤十字血液センターは、インフルエンザのために献血者が減少し必要な量の血液が確保できていないとして、協力を呼びかけています。
仙台市青葉区一番町にある献血ルームの前では、24日も献血への協力者を募る呼びかけが行われていました。
県赤十字血液センターによりますと、例年、冬場は寒さの影響で献血をする人が減少するということですが、今年はこんな問題も…。
県赤十字血液センター藤島大幹係長「昨年以上にインフルエンザが流行っているということもあり、献血にご協力いただける方は少なくなっている。宮城県内で言いますと約75人ほど協力が少ない状況」
今月19日までの1週間に県内で確認されたインフルエンザの感染者数は、1医療機関あたり24.62人。
警報継続基準の1医療機関当たり10人を大きく上回っています。
さらに今年は今月初めの大雪の影響で、特に青森県で献血量が大幅に減少し、東北地方全体では約160人分の血液が確保できていないということです。
医療機関では年末年始の休み明けに手術が増えるため、血液の供給が追いついていません。
センターでは少しでも協力者を増やそうと、今月14日から献血ルームの受け付け時間を30分延長しましたが、まだまだ足りないのが現状です。
県赤十字血液センター藤島大幹係長「輸血を待つ患者は1日に全国で3000人いる。輸血を待つ患者のために1人でも多くの方のご協力をお願いしたい」
県赤十字血液センターによりますと、インフルエンザに罹った人も、完治後3日後であれば献血は可能だということです。