宮城県大郷町が進める「スポーツパーク構想」を巡り、計画に反対する町議会の解散を求める町民が、住民投票の実施に必要な署名を集め、選挙管理委員会に提出しました。4月中旬にも、解散の賛否を問う住民投票が実施される見通しです。

 24日、議会解散を求める町民は、解散請求の手続きに必要な有権者の3分の1以上、2510人分の署名を選挙管理委員会に提出しました。

 町の構想は、台風19号で被災した大郷町粕川地区で、サッカー場や宿泊施設を整備し、地域振興を図るものですが、町議会は2度関連予算案を否決しています。

 請求代表者・赤間正さん「もう少し(台風の)被災者の思いに立った議会であってほしいなという場面が多々ありました」

 請求代表者・只野茂博さん「(町民が)議会に不信感を持っているということが、この署名を集めた中ではっきりしたのではないか」

 自らが推し進める構想に対し、町民の後押しをもらった町長。

 田中学大郷町長「ここを越えなければこの事業が前に進めないということを町民の皆さんが、町役場よりも強く町民が持っていたということに改めて感じるものがございます」

 一方の町議会は、厳しい「ノー」を突き付けられた形です。

 石川良彦大郷町議会議長「町民に対して説明不足的なところもあったかもしれない。町民がそういう意思表示をされたことについては重く受け止めております」

 今後、選挙管理員会の審査などを経て、4月中旬以降にも解散への賛否を問う住民投票が実施される見通しです。

 過半数が賛成すれば町議会は解散となります。