FAA(アメリカ連邦航空局)によりますと、カンザス州を出発したアメリカン航空の小型民間旅客機が29日、軍用ヘリと衝突し、川に墜落しました。最新情報についてワシントン近郊から報告です。
(小島佑樹記者報告) 30日午前3時を回ったところですが、旅客機と軍用ヘリが衝突、そして墜落したポトマック川の周辺には広い範囲にわたって赤色灯をたいた緊急車両が配備されています。
現場近くに通じる道路はいずれも交通規制が掛かっていて、近寄れなくなっている状況が続いています。
恐らく緊急車両が集まっている辺りを中心に救出作業が行われているものとみられます。
詳しい事故原因についてはまだ分かっていませんが、AP通信は、衝突する30秒ほど前に航空管制官から軍用ヘリに対して旅客機の存在を確認しているのかどうかと確かめる連絡があったと伝えています。
管制官はその後、衝突を回避するために無線で旅客機の後方を通過するよう軍用ヘリに指示をしたということですが、交信記録にはヘリからの応答は残されておらず、最後の通信からわずか数秒後に事故が起きたということです。
救出活動はこの後も夜通し続けられるということですが、川の水温が非常に低く、消防当局も生存者がいるのかどうかについては悲観的な見方を示しています。