イランの国営メディアはペゼシュキアン大統領が新型の弾道ミサイルを視察する様子を放送しました。中東情勢が激変するなか、敵対するイスラエルなどを牽制(けんせい)する狙いがあるとみられます。

 イランの国営メディアは2日、ペゼシュキアン大統領が国防省のミサイル展示会を視察したと報じました。

 その際に、新たに開発された中距離弾道ミサイルが公開されたとしています。

 全長は16メートルで、射程距離は1700キロ、精密誘導装置が備わっているということです。

 また、従来のものよりも高い解像度で画像を見ることができる衛星も新たに公開されています。

 ペゼシュキアン大統領は「防衛力と宇宙技術の進歩はイランへの攻撃を防ぐ狙いがある」と演説し、他の国を攻撃するためのものではないと強調しました。

 ただ、親イスラエル外交を展開するアメリカのトランプ政権誕生によって、ネタニヤフ首相がイランへの圧力を強めることが予想されこうした動きを牽制する狙いがあるとみられます。

画像:IRNA