イスラム教シーア派組織「ヒズボラ」の最高指導者が演説し、停戦の期限を過ぎても軍を撤退させないイスラエルに対し「適切な時期に行動する」として報復を示唆しました。

 レバノンを拠点とするヒズボラの最高指導者カセム師は2日、停戦の期限を延長して軍の駐留を続けるイスラエルについて「単なる違反ではなく、侵略としか言いようがない」と非難しました。

 そのうえで、「違反行為に立ち向かうため適切な時期に行動する」として、報復を示唆しました。

 両者の停戦を巡っては、イスラエルが1月26日までに国境を接する南レバノンから軍を撤退させ、レバノン軍に明け渡すことなどが条件となっていましたが、2月18日まで延期されていました。

 カセム師はまた、イスラエルの空爆で殺害された前最高指導者ナスララ師の葬儀を2月23日に実施することも明らかにしています。