今シーズン最強寒波で、4日から災害級の大雪となる恐れが出てきました。いつどこで、どんな被害が想定されるのか、気象予報士の今村涼子さんに聞きました。

■“数年に一度レベル”大寒波

 3日午後2時ごろの北海道釧路市。雪が強く、横殴りになってきました。

 2日は最大で10センチの雪が積もった神奈川県箱根町。住民らは雪かきに追われ、“4日以降”に備え、すでに対策を始めている人もいました。

 3日午後、国土交通省と気象庁が臨時会見を開きました。

国交省・気象庁 「不要不急の外出を控えて下さい」

 4日から日本列島に「寒波」が襲来します。どれほどの規模なのか、気象予報士の今村さんに聞きました。

今村涼子気象予報士 「今回の寒波は、この冬で“一番強く”居座る期間も“一番長い”、“数年に一度くるかどうかの大寒波”」

 いつ、どこで、どのような状態になるのか、現在の予報を具体的に見ていきます。

 まず、4日から5日にかけては北陸に雪雲が掛かり続け、大雪になる見込みです。西日本の平野部でも積雪となりそうで、北海道も暴風雪の恐れがあります。

 札幌市の中心部では4日から毎年恒例の「さっぽろ雪まつり」が行われます。

札幌市 観光地域づくり担当課 大内賢一郎課長 「(会場)周辺には飲食店や地下街もあるので『寒い』と感じたら、そういった施設を有効活用していただければ。暖かい格好をして無理をせずに楽しんでいただければ」

 続いて6日、日本海側では広い範囲で大雪や吹雪が続きます。この日は関東でも…。

今村涼子気象予報士 「北部の山沿いでは大雪の恐れがあります。そして、東京など都市部では冷え込みが強まります。東京都心でも、この冬一番の冷え込みになりそうです」

 7日、寒気は北上するとみられますが、これで終わりではありません。

 週末には再び寒気が南下し、日本海側を中心に大雪や吹雪になる予想です。

■今季最強寒波“起こりえること”

 “災害級”となる恐れもある今回の寒波。一体、何が起こりえるのでしょうか。実は過去に類似したケースがありました。

今村涼子気象予報士 「規模としては4年前、2021年の1月上旬の寒波と似ている。新潟や岐阜の山沿いなどで5日間で200センチ前後の降雪量を記録。福井県の北陸自動車道で1500台以上が立ち往生する事態に。自衛隊に災害派遣を要請するくらいの事態」

 「同様の被害が起きてもおかしくない」という今シーズン最強・最長寒波。私たちが取るべき対策は…。

今村涼子気象予報士 「大雪が予想される地域では、なるべく車を使わないなど安全を最優先に考えた行動をしてほしい。家の中にいる時も非常用品の準備が大切になる。停電が起きると今は真冬の中の停電になるので、暖を取るものも準備しておくことが必要。危険度が大きい寒波、各自、慎重な判断を」