非正規雇用で働く人が、労働条件の改善を求める非正規春闘が宮城県でスタートしました。企業に対し、10パーセント以上の賃上げを要求しています。

 非正規春闘は、パートやアルバイトなど非正規雇用で働く人が個人で加入できる労働組合を通じて労働条件の改善を求める運動です。

 全国で労働組合28団体が約140の企業に対し10%以上の賃上げを求めていて、宮城県では飲食店や小売店など5社と交渉が進められます。

 実行委員会によりますと、非正規雇用の労働者は賃上げの動きが及んでいない上、食料品やガソリンなど様々な物が値上がりしていて、厳しい生活を強いられているということです。

 宮城非正規春闘実行委員会青木耕太郎さん「非正規で働いている方は生活できるかできないか、労働相談が生活相談に近いような状況にある」

 それぞれの労働組合から企業に対し要求書を提出して団体交渉を進め、交渉が進まない場合はストライキもありうるとしています。

 実行委員会では3日と4日、非正規雇用で働く人を対象とした無料の電話相談を行い、賃上げや給与未払いなどの相談を受け付けることにしています。

 宮城非正規春闘実行委員会青木耕太郎さん「声を上げて大幅に賃上げを勝ち取っていくということが必要な方はたくさんいらっしゃると思うし、他社も上げなければならないという波及効果も出てくるので」