日産の元会長、カルロス・ゴーン被告の役員報酬を巡る事件で起訴された元代表取締役の裁判で、東京高裁は懲役6カ月、執行猶予3年とした1審判決を支持しました。

 日産の元代表取締役のグレッグ・ケリー被告(68)は元会長のカルロス・ゴーン被告(70)と共謀し、2017年度までの8年間で、ゴーン被告の役員報酬を有価証券報告書に91億円余り少なく記載した金融商品取引法違反の罪に問われています。

 1審の東京地裁は2017年度分のみの虚偽記載についてゴーン被告との共謀を認めて懲役6カ月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡していました。

 その後、検察側、被告側の双方が控訴していましたが、東京高裁は今月4日の判決で双方の控訴を退け、1審の判決を支持しました。