今季最強寒波の影響で、富士山もふもとまでしっかり雪化粧しています。

 関東の山沿いではこの土日も積雪が急増しました。群馬のみなかみを見ると、8日の未明は178センチだったのが、朝には3年ぶりに2メートルを超え現在は250センチ以上あります。たった1日半で70センチ以上、積雪が増えたんです。

 この大雪で警戒が必要なのが雪崩です。山沿いでは現在、なだれ注意報がでていて特に雪に亀裂やシワがある、雪玉が転がっていると雪崩の前兆です。危険な場所には近付かないようにして下さい。ピークが過ぎても油断できません。

 この時期に多いのは新雪が滑り落ちる表層雪崩です。スピードが速いのが特徴で、時速100キロ以上と新幹線並みになることもあります。さらに、週半ば以降は積もった雪すべてが落ちる全層雪崩の危険も高まります。

 春先に起こりやすいものですが、この先は気温変化が激しく一気に3月並みの暖かさが予想されているのです。

 週間予報で見ると、気温が上がるのは12日からで、みなかみは5℃前後、平野部でも13℃前後まで上がります。13日は南部で雨が降るものの、空気を潤すほどのまとまった雨にはならない見込みです。