東京消防庁の去年1年間の救急出場件数が93万件を超え、3年連続で過去最多を更新したことが分かりました。
東京消防庁によりますと、去年1年間の救急隊の出場件数は93万5162件で、2023年の91万8311件を上回り、3年連続で過去最多を更新しました。
東京都の人口は過去10年で約3%増加しているのに対し、救急搬送された人数は10年で18.5%ほど増え、人口の増加率に比べ、救急搬送された人数の増加率が6倍以上と大きく上回っています。
特に夏と冬の救急搬送が多く、去年6月から9月までの熱中症による救急搬送者数は7993人で過去最多でした。
また、日ごとの救急出場件数では、上位10日のうち去年の日付が8日も入りました。 搬送された人の年代別は75歳以上が34万人余りで全体の4割以上となり、10年前に比べおよそ10万人増えています。
東京消防庁は救急車を呼ぶか迷ったら#7119で掛けられる「東京消防庁救急相談センター」への電話やスマートフォンなどで検索できる「東京版救急受診ガイド」の利用を呼び掛けるとともに、緊急性がある場合はためらわず救急車を呼んでほしいとしています。