老朽化した水道管の破損による陥没事故が相次ぐ中、宮城県と福島県の自治体が人工衛星を活用した漏水箇所の調査を共同で発注することになりました。
共同で調査をするのは、宮城県と福島県のほか山元町や伊達市など2つの県の9市町村と石巻市地方広域水道企業団です。
水道管の老朽化は全国的に問題になっていて、埼玉県で下水道管の破損が原因とみられる大規模な陥没が起きたほか、仙台市でも度々水道管の破損によるトラブルが起きています。
調査では、人工衛星が地上に送った電磁波の反射から水の流れ方や水量などを分析して、水道管から水が漏れた場所を特定します。 各自治体が共同で発注することで費用が半分になり、国の補助金を受けることで自治体の負担が約4分の1に抑えられるということです。
村井宮城県知事「広域でやることによってコストの削減につながる。今回の埼玉県の事故に見られるように、一歩間違えれば大変なことになってしまう。早い段階で見つけることが何よりも大切だと思う」