財務省は飲み会に参加した職員が帰宅途中に密輸入に関する容疑者ら187人分の住所・氏名などが入った書類を紛失したと発表しました。

 財務省によりますと、関税局調査課の職員が紛失したのは行政文書9枚と業務用のノートパソコンなどが入ったかばんで、文書には違法薬物の密輸入に関係する容疑者26人分、大麻の実の宛先になっていた人159人分など合わせて187人分の個人情報が記載されていました。

 職員は6日、横浜税関で文書を受け取った後、そのまま横浜市内で開かれた飲み会に参加し、ビールを9杯飲んで帰宅する途中にカバンをなくしたことに気が付いたということです。

 財務省のルールでは、こうした行政文書は電子媒体で管理することになっていて、職員は「申し開きができない」と話しているということです。

 財務省は「再発防止に徹底して取り組む」としています。