ミャンマーを拠点とする特殊詐欺にだまされて関与したとみられる日本人少年が相次いで保護されましたが、このうちの1人が宮城県の男子高校生だったことが分かりました。オンラインゲームで知り合った男から誘われた、と話しているということです。
タイ当局は1月から2月にかけて、隣国のミャンマー国境付近にある犯罪組織の拠点で特殊詐欺に関与していたとみられる日本人の高校生2人を保護しました。
捜査関係者によりますと、このうち1人は宮城県の男子高校生(17)だということです。高校生は「オンラインゲームで知り合った男に、衣食住の面倒を見るからと誘われた」などと話しているということです。
高校生は1月上旬にタイで男と合流した後ミャンマーの拠点に連れて行かれ、日本に特殊詐欺の電話をかけるかけ子をさせられていたということです。
スマートフォンの位置情報などから保護者が現地の日本大使館に連絡し無事保護され、帰国しているということです。
タイ当局は13日、この男子高校生に航空券を用意しミャンマーに連れ去った疑いで藤沼登夢容疑者を拘束しています。今後、日本で取り調べを受ける見通しです。