ガザ地区の停戦合意でイスラエルが人質の解放と引き換えに予定していたパレスチナ人の釈放を延期しました。ハマスが人質解放の際に開いた式典が侮辱だと主張しています。

 22日、ハマスは人質6人を新たに解放した一方、イスラエルは予定していたパレスチナ人602人の釈放を延期しました。

 理由についてイスラエルの首相府は、人質解放の際にハマスが式典を開き侮辱していると指摘して「次の人質の解放が保証されるまで釈放を延期する」と明らかにしています。

 これに対してハマスは「式典に侮辱は一切含まれておらず、むしろ、人道的で尊厳ある扱いが反映されている」と反論しています。

 さらにハマスは、今も拘束している別の人質の男性2人が22日の人質解放の式典を車の中から見守る映像を公開しました。

 2人は「助けて下さい」「解放された人質のように私たちも家に帰りたい」と訴えていて、映像公開でイスラエルに交渉継続への圧力をかける狙いがあるとみられます。