宮城県の防災アプリをめぐって、想定外の事態が続いています。登録者全員がポイントをもらえるキャンペーンを実施したところ、登録者数は目標の2.7倍を超える55万人に達しました。
みやぎポイントは、1ポイント1円として宮城県のスーパーやドラッグストアなど1250店舗で使えます。
「もうポイント使いました。ドラッグストアで欲しい美容液を買う足しにしました」「最近教えてもらって獲得しました。甘い物、スイーツかな」
県は防災アプリの登録者を20万人にする目標を掲げ、2024年秋から抽選で3000円相当のポイントを配るキャンペーンを実施しましたが、登録者数は目標以下の15万人余りで抽選に外れた人も含めて全員にポイントを付与しました。
このため、第2弾として今度は抽選ではなく登録すれば全員がポイントをもらえるキャンペーンを20日締め切りで実施しました。
村井知事「補正予算で更に10万人分組みましたので、30万人分まではOKなのですが、正直2月20日まで17日間で30万人行くことはないだろうと思っています。余裕を持って予算を確保しております」
ところが、思惑はまたしても外れました。
富県宮城推進室齋藤仁室長「20日朝の時点で、みやぎ防災アプリ55万人ご登録頂きました」
登録者数は当初目標とした20万人の約2.75倍、55万709人に達したということです。
ポイントの原資となる予算については、当初の20万人分から第2弾のキャンペーンに合わせて30万人分に引き上げ、2月定例会に補正予算案を提出していますが、少なくとも更に25万人が必要になる計算です。
富県宮城推進室齋藤仁室長「商業関係の関連の予算の残額分ですとか予備費などを使いまして、既に議決いただいている予算の範囲内で財源化できる見通しで」
宮城県によりますと2025年度も同様のキャンペーンを実施する方針で、焦って登録する必要はありません。既に獲得したポイントの使用期限は2月末までなので、忘れずに使い切るよう呼び掛けています。