日本維新の会と明暗が分かれたのが、国民民主党です。「年収103万円の壁」を巡って、25日に予定されていた協議が見送られました。

■維新と明暗…「分断作戦」警戒

 自民党にてんびんにかけられているのは、最大野党・立憲民主党も同じです。

立憲民主党 野田佳彦代表 「(Q.与党からの具体的な返答がない。反応が薄いように思えるが?)まあ、これからですよ。きょう、あすくらいには多分」

 独自に3兆8000億円規模の予算修正案を提示した立憲民主党。しかし、与党の反応はかんばしくありません。

 ただ、野党同士が成果を競うあまり、批判し合うような事態は避けなければならないと先週、野田代表は指摘していました。

野田代表(21日) 「野党間で批判をし合うことは、自民党の“分断作戦”に乗ることになる」

 野田代表の言う「分断工作」とは、夏の参院選をにらみ、立憲民主・維新・国民民主の成果争いが過熱するなか、自民が予算案の賛成取り付けを条件に3党と個別に交渉する現状を指しています。

 その結果、野党同士が批判し合うなど、自民党の「分断工作」が功を奏しているというのです。

■年収の壁引き上げ進展なし

国民民主党 榛葉賀津也幹事長(19日) 「骨抜きにして邪魔をした維新にも責任がある」

日本維新の会 吉村洋文代表(20日) 「交渉が思い通りにいかないことを、他党のせいにするのはやめたほうがいい」

 こうした現状を踏まえたのか、「年収103万円の壁」を巡る国民民主の対応は、長期戦を見据えたものに変化しつつあります。

国民民主党 古川元久税調会長 「きょうはまだ時間が決まっていないが、3党協議が行われたらもう一度、所得制限をなくして壁の引き上げ、ガソリン暫定税率廃止の時期の明示を引き続き求めていきたい」

 結局、25日に予定されていた自公と国民民主の3党協議は開かれませんでした。それでも、去年12月の協議決裂の二の舞は避け、粘り強く交渉する方針です。

古川税調会長 「(Q.2025年度予算が通過したら協議は続けない?)こちらから協議を打ち切るつもりはありません」

(「グッド!モーニング」2025年2月26日放送分より)