宮城県産カキの輸出拡大に向けて、カキの生産者や輸出事業者などを対象とした意見交換会が宮城県石巻市で開催されました。

 宮城県と仙台水産が主催した意見交換会には約60人が参加し、県や漁協の代表者らが県産カキの生育や輸出の現状について報告しました。

 都道府県別では国内第2位のカキの生産量を誇る宮城県は、福島第一原子力発電所の処理水放出に伴う禁輸措置や、その禁輸措置を受けての東南アジア圏の市場激化が課題となっています。

 このため宮城県は2023年から一部のカキ生産者を対象に、メキシコなど新たな輸出販路の拡大に挑んでいます。

 意見交換会では、1月にメキシコで開催された県産カキの試食会の様子も紹介されました。

 カキの生食文化があるメキシコでは、身の大きさや味の濃厚さが好評だったということで、参加者は熱心に耳を傾けていました。

 県産のカキは水質の良い清浄海域での養殖が特徴です。意見交換会の最後には全国各地のカキの食べ比べも行われ、他県と比べ身が大きい県産カキの魅力を再確認していました。

 参加者「新型コロナ以降少しずつ販路の拡大を進めたりチャレンジはしていた。結構成功されている業者も増えているということで、うちもますます力を入れてということで、色々な業者や生産者と話して意見を聞いてもっと良いカキにできるように漁業者としても頑張りたい」

 県は今後、激化している東南アジアの市場でもこうした質の良さやブランド力をアピールしていきたいとしています。