岩手県大船渡市で発生した大規模な山火事で新たな動きです。防衛省は岩手県知事からの災害派遣の要請を受け、空中での消火活動を実施予定です。
■大船渡火災 陸自が消火活動へ
山火事に巻き込まれたのでしょうか、住宅が激しく燃えています。別の住宅も…。
またしても岩手県で山火事が起こりました。山火事が繰り返されています。
26日午後1時、岩手県大船渡市の山林で新たな山火事が発生。市は周辺の850世帯、2060人に避難指示を出しました。この火事による、けが人は確認されていないといいます。
大船渡市の最小湿度は39%で、26日で14日連続の乾燥注意報が発表されていました。さらに最大瞬間風速は18.1メートルで、8日ぶりに強風注意報が出されていたのです。
近隣住民 「煙がほら、すごい。合足地区から始まったって…(煙が)こっちの方、向かっている感じだね。心配だー。これで風が変われば今度、こっちに来たら大変」
■1週間で3回目 なぜ相次ぐ?
大船渡市では今月19日にも山火事が発生していていました。
また、25日に隣の陸前高田市で発生した山火事が燃え移り、26日正午ごろに消防が消し止めたと発表していました。
専門家は、こう指摘します。
元東京消防庁レスキュー隊 田中章氏 「陸前高田の火災から地理的に私はまだ確認してないが、非常に近い場所であれば飛び火ということで、例えば山で山林火災が起きて火の粉が風によって飛ばされて、数十メートル離れた所から火災が発生するっていうのはある。山林火災っていうのは、日本の場合には人為的な原因がほとんど。例えば、たばこの不始末、あるいは庭先で少しごみを燃やしていたのが風に飛ばされて山林に移ってしまったとか、あとは故意に火を付けたとか、放火ですね、これがほとんど」
防衛省は岩手県知事からの災害派遣の要請を受理しました。