埼玉県八潮市の道路陥没事故で、過去に現場付近で行われた点検で下水道管の中に補修の対象にならない腐食などが複数確認されていたことが分かりました。

 先月28日に起きた八潮市の道路陥没事故では、転落したトラックの運転席部分が下水道管の中で見つかり、運転手が取り残されている可能性があります。

 県によりますと、下水道管を迂回(うかい)させるバイパス工事は、3カ月ほどかかるということです。

 その後の県への取材で、2022年に現場付近の下水道管の中で行われた点検で、緊急の補修対象ではない腐食やひび割れが複数確認されていたことが分かりました。

 県は当時、これらについて「5年以内に再検査を行う」としていました。

 県はドローンなどで陥没原因を調べていて、結果次第で点検の基準を見直す可能性もあるとしています。