岩手県大船渡市の山火事は、発生から6日目となった3日も、鎮火のめどは立っていない。消防や自衛隊が消火活動を続けているが、さらに延焼範囲が広がる懸念が高まっている。

■平成以降、国内最大規模の山火事

 大規模な山火事が発生し、被害が拡大している大船渡市。

 突然、立ち上る大きな炎。連日、消防や自衛隊が懸命な消火活動を続けているが、いまだ鎮圧には至っていない。

 平成以降、国内最大規模となった今回の山火事は、3日午前6時時点で、焼失面積がおよそ2100ヘクタールとなった。

 大船渡市は、三陸町綾里全域など17地区に避難指示を出していて、2日時点で1222人が避難所に身を寄せている。

 綾里地区に自宅がある村上圭三さんは、火の手が自宅周辺に広がったと聞いて確認に向かったが、避難を余儀なくされたという。

自宅が被害を受けた 村上さん 「あと1~2分で(自宅に)着くところで、もうダメだってなって。煙の状況がものすごくひどくて。移動している車両の中にも煙のにおいも充満してきちゃって。自分の身も危険を感じて」 「私の家屋は全焼しました。周りの知り合いの住宅もほぼ全焼ですね。家族の安否、全員無事だったということで、それだけでも救いでした」

 大船渡市内では3日も10メートルを超える風を観測している。空気の乾燥も続く見込みで、4日にかけて山火事のさらなる拡大に厳重な警戒が必要だ。

(「大下容子ワイド!スクランブル」2025年3月3日放送分より)