第97回アカデミー賞の授賞式が行われ、独立系映画で活躍するショーン・ベイカー監督の「アノーラ」が作品賞を含む5冠を達成しました。
映画「アノーラ」はアメリカのストリップダンサーがロシアの富豪の御曹司と恋に落ちる物語です。
社会階級の違いによる壁に主人公が力強く抵抗し、ノスタルジックな雰囲気で軽快な演技と美しい色彩が高く評価されました。
ショーン・ベイカー監督は独立系映画を作り続けていましたが、最高峰のアカデミー賞で監督賞、脚本賞、編集賞を総なめにし、「映画を映画館で見よう」と喜びを爆発させました。
アノーラはこの他に作品賞と主演女優賞も受賞し、今回、最多の5冠に輝いています。
授賞式ではウクライナに連帯を示したり、移民の子どもだと誇ったりする参加者が相次ぎ、トランプ大統領の政策に反対する姿勢も見えました。
伊藤詩織さんのドキュメンタリーなど、日本の3作品は惜しくも受賞を逃しました。