岩手県大船渡市の山林火災は発生から6日目も激しく煙を立ち上らせ、山林の中を燃え進んでいる様子が分かります。明かりも見える住宅街に火の手がすぐそこまで迫っています。避難者は約3800人に増えています。
■火の手住宅に 緊迫の瞬間
3日で19日連続、乾燥注意報が出された大船渡市。その火の手が集落に迫っています。住宅のすぐ近くで立ち上る炎。
ヘリコプター17機が懸命な消火活動を続けていました。さらにもう1機、別のヘリが到着。的確な位置に空から水を散布しました。
大船渡市によりますと、これまでに焼失した面積は午前6時の時点で約2100ヘクタール。これは東京・港区の面積を超える広さで、平成以降の山林火災では国内最大規模です。
各地から緊急消防援助隊が駆け付け、消火活動にあたっていますが、火の手が広範囲にわたって上がっていることから消火が追い付かないのが現状です。
海を隔てた対岸から見える炎と煙。大船渡市によると、避難者は約3800人に上っています。
カフェを営む人 「大船渡は特に風は強い地域だと思う、今の時期は特に。(火を)食い止めてほしいです、とにかく」
4日も乾燥した状態が続く見込みの大船渡市。5日、本降りの雪や雨が予想されています。
■都心で雪 あす積雪の恐れも
週末の季節外れの暖かさから一転、5日は各地で真冬並みの寒さとなりました。
札幌市では最高気温が0℃に届かず、12日ぶりの真冬日に。
東京都心では今シーズン2回目となる雪を観測。
茨城県つくば市では1センチの積雪を観測。関東の平野部での積雪観測は今シーズン初めてです。
関東甲信地方での雪は4日が本番。関東地方南部の平地でも夜から5日にかけて雪が積もる可能性があり、注意が必要です。