東日本大震災で被災した中小企業の復興を後押しするためのグループ補助金を不正受給した疑いで、初の逮捕ということです。約1億2000万円を不正に受給したとして、宮城県塩釜市の水産加工会社元社長が逮捕されました。
補助金適正化法違反の疑いで逮捕されたのは、塩釜市の水産加工会社カネヨ山野辺水産の元社長、山野辺文幹(64)容疑者です。
山野辺容疑者はグループ補助金の制度を悪用し、社屋や冷蔵設備の修繕費を水増しして2020年に宮城県に申請書を提出し約1億2000万円を不正受給した疑いが持たれています。
グループ補助金は東日本大震災で被災した中小企業の再建を後押しするため新設された制度で、1事業者当たり15億円を上限に宮城県と国が再建費用の4分の3を補助しました。
宮城県警は、捜査に支障があるとして山野辺容疑者の認否を明らかにしていません。
宮城県警によりますと、震災のグループ補助金をめぐる不正受給の逮捕は初めてで、余罪を調べています。