アメリカのコロンビア大学で抗議デモを主導したとして逮捕された元大学院生を巡り、ニューヨークの連邦裁判所は強制送還の差し止めを命じました。

 アメリカの移民関税捜査局は9日に去年、コロンビア大学で行われたイスラエルに抗議する大規模デモで「ハマスと連携し、抗議活動を主導した」としてパレスチナ人の元大学院生、マフムード・カリル氏を逮捕しました。

 トランプ大統領の「反ユダヤ主義的な暴力の加害者を取り締まる」という大統領令に基づく捜査だとしています。

 これを受けてニューヨークで今月10日、大規模な抗議デモが行われ、カリル氏を支援する市民らが集まりました。

 アメリカメディアによりますと、ニューヨークの連邦裁判所は裁判所で12日に手続きが行われるまで、カリル氏の強制送還を差し止めるように命じたということです。