ウクライナでの停戦を巡るアメリカとの協議を前にロシアのプーチン大統領は、西部クルスク州を訪問しました。ウクライナ軍がこの地域を攻撃して以来、初の訪問で強硬姿勢をアピールする狙いがあるとみられます。
ロシア大統領府のペスコフ報道官は12日、プーチン大統領がクルスクの司令部を訪問し、ゲラシモフ参謀総長らと会談したと明らかにしました。
プーチン大統領は軍服姿で会談に臨み、「クルスクに陣取る敵を可能な限り短い時間で倒すことだ」と述べ、武力で勝利を収める考えを強調しました。
ゲラシモフ参謀総長はクルスク地域の86%が解放されたと主張し、ロシア軍が優勢だとしています。
プーチン大統領はこれまでも各地の司令部を訪れていますが、軍服を着たのは異例です。
30日間の一時的な停戦を巡るアメリカとの交渉を前に強硬姿勢を見せつけた形です。