暖かくなってくると気になるのが「お花見」。お花見に欠かせない“花見グルメ”の最前線です。

■“梅の雲海”に歓声

 京都府は春の香りに包まれています。北野天満宮では約1500本、50品種もの梅が見頃に。上から眺めると、まるで梅の雲海です。

花見客 「天気が良くて満開で良い時に来られた。すごくきれい」

イギリスから来た人 「壮観だね」 「香りが素晴らしいわ。アメージング」

 春めいた陽気に包まれた京都府。なかには、花よりも…。

80代の人 「(梅は)桜の華やかさとは違う、シックなええもんがありますな。でも花より団子や」

■「花見弁当」100種が集結!

 桜の足音とともに花見商戦も本格化しています。「大丸東京店」では、ずらっとお弁当が並ぶなか、華やかな「お花見弁当」もありました。

 ふたを開けると、もう春気分。桜の花びら型のごはんに、桜風味のごま豆腐。春の食材がたっぷりです。

 今年は市場規模が2800億円超え。花見客もコロナ前の水準に戻る見込みです。

 大丸東京店は過去最大規模のラインナップで花見客をお出迎え。

大丸東京店 太葉田大惣菜・弁当マネジャー 「今年は100種類のお花見弁当を用意して和洋中、海鮮のお弁当もお肉のお弁当も取りそろえている」

 まずは洋風のお弁当。柔らかい牛フィレステーキに濃厚なビーフシチュー。分厚い旬のタケノコが春らしさを演出します。

 和風で見逃せないのが「華ちらし」。フグで白い花、サーモンとイカで、オレンジの花を表現。まさに、食べるお花見です。

 そして、豪勢にいくなら「花明かりミルフィーユ~春風~」。甘エビ、イクラ、ホタテなど14種類の具材がミルフィーユに。醤油いらずで素材のうま味も存分に楽しめます。

 昼時に弁当を買いに来た親子は種類の多さに目移りした様子。何を選んだのでしょうか。

奈良から来た親子(20代と40代) 「カルビ弁当」 「(Q.もう1つは?)マグロの刺し身」

■「春限定」のスイーツ続々

 花見客の獲得を狙うのは弁当だけではありません。今年の花見商戦はスイーツも勝負に出ています。

 狙うのはSNS映え。「ワッフル桜モンブラン」は白あんの桜クリームと桜の葉が入ったクリームが絶妙な甘じょっぱさに。

コロンバンの担当者 「去年よりも、より桜の風味がパワーアップした仕上がりに」

 桜とイチゴのロールケーキは桜風味のクリームにイチゴ、スポンジまでピンク色で春満開。

30代の人 「ピンクとか明るい色は気持ちも明るくなる」 20代の人 「食べるのも楽しくなる」

 和菓子も負けていません。春限定の「桜花」は食べるのをためらうほどの美しさ。

 カステラの老舗「文明堂東京」の限定、桜スイーツは桜の花のペーストを加え、ほんのり甘くて優しい味わいに。

50代の人 「季節感もあるしパッケージもきれい。つい手に取りたくなる」