2024年の介護職員の平均基本給与が、前の年に比べて4.6%増えたことが分かりました。

 介護施設の収入となる介護報酬は3年に1度見直されていて、2024年度は全体で1.59%引き上げられました。

 さらに、介護施設に勤める職員の収入を上げるための加算制度が設けられています。

 厚生労働省が全国8180の介護老人福祉施設などに勤める介護職員の給与を調査したところ、加算制度を利用する施設では、2024年9月時点で、賞与を含まない平均の基本給は25万3810円となり、前の年の同じ時期と比べて4.6%増えました。

 一方で、事務作業の煩雑さなどを理由に全体の4.5%の施設が加算制度を利用していないということです。

 厚労省は「報酬改定の効果が一定反映されているが、介護分野の処遇改善が喫緊の課題であることは変わりなく、支援が確実に現場に届くように取り組みたい」としています。