災害時にいち早く情報を伝え避難誘導につなげようと、宮城県多賀城市が交差点にLEDビジョンを設置しました。災害情報を発信するLEDビジョンの設置は、全国的にも珍しい取り組みです。

 震災後に整備された津波避難道路の入り口に新たに設置された多賀城市防災ビジョンは、高さ3メートル幅4メートルのLEDビジョンで普段は市政情報や企業広告を配信する一方、災害時には音やランプで地震の震度や避難情報を伝えます。東日本大震災の際に停電などで避難情報を伝えられなかった教訓も生かされています。

 中島秀太記者「停電でも非常用電源を使うことで、津波避難情報などを伝え続けられるということです」

 災害情報も発信するビジョンの設置は、全国的にも例が少ないということです。

 深谷晃祐多賀城市長「目で見て分かる防災災害情報を提示できる施設になればと作らせていただきました。この取り組みが全国の自治体に広がって、街の防災力が向上すればありがたいと思います」

 本格的な運用は、4月1日から始まるということです。