日本国内の金の小売価格が1グラムあたり1万6000円台に上昇し、過去最高値を更新しました。

 金の国内小売価格の指標とされる田中貴金属工業の19日の店頭販売価格は、1グラムあたり1万6058円となり、最高値を更新しました。

 アメリカのトランプ政権による関税政策などの先行きの不透明感が懸念されているほか、中東情勢の緊張などの地政学リスクが意識され「安全資産」とされる金に資金が流れていることが背景にあるとみられます。

 金は「有事の金」ともいわれ、戦争や災害など世界経済を揺るがすような事態が発生すると、需要が高まる傾向があります。