季節外れの「雪」となった東京都心。急な冷え込みに事故も相次ぎました。
■都心は銀世界 1センチの積雪
事故も相次いだ3月の雪。各地、混乱しました。
雪は、夜明け前から強まります。
夜が明けると、東京23区は銀世界に染まります。
しんしんと、大粒の雪が舞う東京・板橋区。標識が雪で見えなくなっています。1時間ほどすると…しっかり積もります。
朝の通勤時間帯を迎えた都心。雨が雪に変わります。
東京駅、永田町、浅草も、まるで雪国のような景色に。東京都心では、1センチの積雪を観測。これで雪は3月に入り、5日目。実に24年ぶりのことです。
地元の人 「雪が昨晩から降るとは聞いていたが、こんなに降るとは思ってなくてびっくりしている」
■なぜ都心で雪に?
関東付近にあった南岸低気圧が発達。降水が強まったことで、上空の寒気が引きずり下ろされました。その結果、気温が予想以上に下がり、雪をもたらしました。
雪は埼玉でも…。大宮駅前は、雪で白く染まります。
車にしっかり積もっています。
雪だけではありません。千葉県松戸市ではひょうも降り始め、空模様は不安定に…。ひょうは、関東各地で降りました。
都内では、雷も…。手がすくむほどの雷鳴。台場を映したカメラにも稲光が見て取れます。
静岡県伊東市では住宅が全焼する火事がありました。「雷が落ちて家が燃えている」と通報があり、家に住む81歳女性は逃げて無事でした。
■通行止め各地で 大渋滞も
交通機関も乱れます。中央道や関越道などでは、通行止めや速度規制が相次ぎます。
一般道も長い渋滞が続きます。
3月も半ばに、今期最大の積雪となった奥日光。その道中では立春を過ぎたとは思えない景色が続きます。
季節外れの雪に、スリップやスタックしたのでしょうか。事故も相次ぎます。
事故のため渋滞も発生。予定は大幅に狂います。
渋滞に巻き込まれた人 「動いていない。この先が動いていない」 「(Q.お仕事ですか?)そうです」
時折、突風が吹き付け、舞い上がった雪で視界が遮られます。
20日は春分の日。祝日を前に、華厳の滝のスタッフも気をもみます。
華厳の滝スタッフ 「除雪がちょっと追い付いていない。峠道とか雪崩などがあると来られない人も出るかもしれない。今年一番ですね」
■河口湖で今季一積雪 観光客は?
今季一の積雪となった山梨・河口湖。想定外の雪で、観光の予定は大幅に狂います。
バイクで東京から来た人 「きのうバイクで来た。朝起きたら動けなかった。どうしよう本当に」
レンタカーで神戸から来た人 「レンタカーは延泊。一日延ばしました」
横浜から娘の卒園旅行にやって来た家族。急きょ、父親がタクシーでチェーンを買いに。初めてのチェーン装着に挑みます。
家族旅行で横浜から来た人 「3月でここまで降るとは想像していなかった」 「(Q.雪道の運転は?)まったく慣れていない。すごく不安ななか帰る」 「説明書を見ながら巻きます」
娘も不安げに見守ります。
家族旅行で横浜から来た人 「(Q.何分かかった?)30~40分かかった」
無事、装着できました。御殿場に行く予定でしたが、断念。真っすぐ帰宅することに。