宮城県大郷町が進めるスポーツパーク構想で、手続きに必要な数の署名が集まり実施が決まった議会解散を問う住民投票について、無効な署名が含まれていたなどとして一部の町議会議員が行政訴訟を起こしたと明らかにしました。
台風の被災地にサッカー場や宿泊施設を整備する大郷町のスポーツパーク構想について、町議会は運営会社の財務状況などを理由にこれまで2度関連予算案を否決しています。
構想に賛成する町民らは、議会の解散の是非を問う住民投票を実施しようと有権者の3分の1以上の署名を集めて提出し、4月20日にも住民投票が実施される予定となっています。
ところが19日の町議会で、一部の町議が署名には筆跡が似ていたり違法な代筆が疑われたりするものが含まれているなどとして、町を相手取った訴訟を起こしたと明らかにしました。
日本共産党鎌田暁史町議「署名につきましては基本的に本人の名前を自分で書くのが原則となっているのですが、本来、無効と判定されるべき署名が複数ございまして」
これらの署名が無効だとすると、住民投票に必要な数に届かないと言います。町側は「訴状が届いていないので、答えられない」としています。