かつて宮城県のJR小牛田駅で人気を集めた駅弁を、地元の高校生たちが27年ぶりに復活させました。

 そぼろご飯に鶏の照り焼き。1970年から1998年まで販売されていたJR小牛田駅の名物駅弁とりめしです。

 美里町の地域おこし協力隊の発案で、当時の製造元で働いていた女性の記憶を頼りに小牛田農林高校の生徒が27年ぶりに復活させました。

 美里町地域おこし協力隊久田大貴さん「昔の思い出を持っている方が非常に多くて、懐かしい思い出を何とか再現できないかと思って企画したところです」

 とりめしのご飯は鶏がらのだしで炊いた美里町産のササニシキを使い、鶏のそぼろと照り焼きにしてスライスした鶏もも肉をのせました。

 復刻駅弁の販売は12月から月1回、小牛田駅構内で行われていて、3月も予定数の50個の予約が入りました。

 15日はレシピ作りに携わった小牛田農林高校の生徒2人も売り場に立ち、購入者に駅弁を手渡しました。

 「今まで買えなかったので、今回やっと買うことができました。楽しみです」「45年ぶりですかね。昔、食べていたんだよと家族で2個ですけど少しずつ味わってみたいと思います」

 小牛田農林高校2年宮嶋らんさん「最初はどんな弁当になるかと思ったんですけど、具材が最後にまとまった瞬間に彩りきれいで素晴らしいお弁当だと思いました」

 小牛田農林高校2年加藤志乃さん「皆さんうれしそうな顔で帰っていかれるので、私たちも携われてうれしいなと思います」

 復刻駅弁は1個1000円、限定50個で毎月第3土曜日にJR小牛田駅の美里町総合案内所で、5月までの予定で予約販売されます。