アメリカの関税政策に対しカナダと中国がWTO(世界貿易機関)の協定に違反すると申し立てた問題を巡り、トランプ政権は2国間協議に応じる姿勢を示しました。

 カナダと中国は、トランプ大統領が発動した関税がWTOの協定に違反しているとして、紛争解決手続きの第1段階である2国間による協議を要請しています。

 WTOの18日の発表によりますと、アメリカの通商代表団は、カナダと中国の当局者とジュネーブで2国間協議に応じる用意があると両国に伝えました。

 通商代表団は声明でカナダと中国に対して「協議要請はもっともらしいように見えて、アメリカがWTO違反をしていると一方的に断定すること自体が明らかなルール違反だ」と批判しました。